冷え症の定義と原因と対策

旭接骨院院長の伊藤です。
当院は全国冷え症研究所の浜松分院として、
冷え症について、研究、改善の指導をしています。

では、冷え症とは、どのようなものなのでしょうか?
元々、人間の起源は、南の発祥と言われています。
そういう点では、暑さには対応出来ても、寒さには弱い
寒いのが苦手というレベルではなく、
体内の白血球の働きが弱くなり、免疫力が低下します。
冷え症の定義は様々ありますが、
常温の状態で安静にしていて20分から30分で
手先・足先の冷えを感じる状態であることや、
午前10時の体温が36,5℃以下であることが目安になります。
では、冷えると何が悪いのでしょう?
体温が1℃下がると基礎代謝が12%下がります。
体温が1℃下がると免疫力が30%下がります。
体温が1℃下がると、新陳代謝が悪くなり、
細胞の生まれ変わりが遅くなり、老けて見えるようになります。
他にも、自律神経の乱れを引き起こしたり、
内臓の働きも悪くなり、腸や肝臓、腎臓の働きも悪くなります。
単に足が寒い、手が冷たいというだけではなく、
あらゆる治療をしても、よくならない慢性的
な腰痛や肩こり、関節痛は、冷え症がかくれた原因となっていることは少なくありません。
耳鳴り、眩暈、頭痛、疲労感、不眠などの不定愁訴や男性の精力減退など
が、冷え症からきていることも多いようです。
腹部の冷えから、女性では子宮や卵巣が異常を起こして、生理痛や生理不順が起こったり、
子宮筋腫や卵巣腫瘍などの婦人科系疾患を引き起こしたり、ひいては
不妊症になることもあります。
そのほかに、のぼせ、ほてり、肥満、むくみ、胃痛、胸やけ、下痢、便秘、疲れ、だるさ、肌や髪のぱさつきなど、
冷えからくる症状は千差万別です。
それだけに、原因が絞りこめず、悩みを抱えたまますごしている人が多いのが実情ですが、
まずは自分の身体の状態をきちんと把握して、それに応じた対策をとることが大切でしょう。

また、東洋医学では「冷え」は「腎」と関わっていると考えられています。
『腎』とは五行の『水』に属し、文字通り体内の腎臓と関わりが深く、寒さを嫌います。
『腎』が弱まると泌尿器などの水分代謝に影響され、むくみや冷えを起こします。
また現代医学的にも、身体の腎臓の高さから大腿部前面の筋の神経(大腿神経)が出るので、弱まると足の脱力感などを生じます。
大腿神経は第2,3,4腰椎神経前枝の後部からおこり鼠経部を下り大腿の全面と膝の内側を通る神経です。
冷えが原因で股関節や膝などの関節痛が起きるのもこのためです。
女性では同じ、高さから卵巣に向かう血管や神経も出るので不妊症の原因にもなります。

このように、「冷えは万病の元」と言えるのです。

では、何故?冷えるのか?どのようにしたら良いのか?

冷える原因として、現代の生活が大きく関わっています。
一つは、冷暖房完備の生活により、人間の生理機能の
体温調節機能や発汗などの機能が使われない環境になってしまったこと。
また、科学、技術の進歩により、からだを動かす機会が失われ、
慢性的で総体的な運動不足により、熱産生がなされないこと。
旬な食材に限らず、一年を通して色々な季節外れの食材が
簡単に手に入ってしまい、食べられること。
さらに、食材に溢れ、食べ過ぎてしまう傾向にあること。
様々なストレスにさらされ、自律神経が乱れてしまうこと。
他にも、締め付けのきつい下着の着用があったり、
身につける衣類の繊維が化学繊維のものが非常に多くなったこと。
一般的な生活を送っていれば、全てのことが
該当してしまいそうなことばかりではないでしょうか?
例えば、旬な食材などは夏にはからだを冷やすように、逆に
冬旬の食材にはからだを温める効果のあるものが多かったりするものです。
50年前の平均体温より、現在は0.7℃下がっています。
便利で快適な生活を手に入れたことで、冷えのリスクは非常に上がっています。
また、過度な冷房も冷え症リスクを高めますので、室内や乗り物での長時間の滞在の時には
ひざ掛けを持参し冷え対策を万全にしてください。

冷え症を改善するにはどいしたら良いのか?

第一に、からだの熱産生をつくる骨格筋を動かし熱をつくること。
運動をしましょう、ということです。
何も、激しいスポーツを勧めているわけではありません。
日常的に無理のない範囲でからだを動かす習慣をつけ
筋肉を使用することで、熱を作りだしやすいからだになります。
脂肪は冷えるので、そういう意味では、ダイエットや
筋肉を鍛えることも必要であります。

第二にからだの熱産生をつくる内蔵を温めること。
肝臓、腎臓を温める為に、腹巻きも効果的です。
腹巻きをするのであれば、化繊の物ではなく、
天然素材のものが良いでしょう。
腹巻きプラスホッカイロなどでお腹と背中を温めるのも良いです。
また、季節の旬の食材を摂ることで、
食材のもつからだを温める効果を受けることができます。
また、食べ過ぎもよくありません。
内蔵に血液が集中して、末端の血液が少なくなってしまいます。
暴飲暴食を控え、腹八分にとどめる。

冷え症を改善するには、日常生活を見直すことが必要です。
生活習慣病とも関係があるので、冷え症を改善することで
これらのリスクを減らすことが期待できます。
冷えは万病の元、日常生活を見直して、健康を大事にしていきましょう。
当院では検査データを元に冷え症のタイプに合わせた治療を行っています。