美顔鍼灸とビタミン、経絡の関係性
みなさんこんにちは。旭接骨院院長の伊藤です。
美顔(美容)鍼灸は顔や頭部を中心に鍼灸施術をしてシワ、くすみ、たるみ、むくみを改善して顔だけでなく全身の健康増進を目指す施術です。
まずはお肌の老化について・・・老化の原因は2つあります。
①『光老化』・・・紫外線による老化現象
②『自然老化』・・年齢による老化現象
実は・・・お肌の老化は70%が『光老化』 つまり紫外線によるダメージがほとんどです。
UVA波・・・オゾン層を突き抜け地上への到達率が高く肌の奥深くまでダメージを与えます。
(窓ガラスをも突き抜ける)
UVB波・・・A波より到達率は少ないが 、その分破壊力が凄い です。
そこからお肌の形成に大切なコラーゲンやエラスチンが破壊され 『シミ』『しわ』『たるみ』『くすみ』の原因になるのです。
老化した肌を元気にさせるには、鍼灸施術などの外部刺激、体の内側から肌の改善を図るには栄養を摂ることが大切です。
人体の中で、食べ物を分解して体の構成成分やエネルギー源にしたり、これらの成分から他の必要成分作り上げたり、分解したりします。
生体内の化学成分の殆どは「酵素」という媒体が存在して行っています。
このような「酵素」は約3000種類もありビタミンはこの「酵素」が活性を発揮するために必要な「補酵素」として機能します。
したがってビタミンの過不足は身体に各種の影響を与えます。
・ビタミンA : 不足すると角化が亢進し皮膚は「肌乾燥」になります。
また、盲孔壁が角化肥厚するので、ぶつぶつができて「さめ肌」になります。
身体の「寒さに対する抵抗力」を強めます。
・ビタミンB : 美容ビタミンといわれるほどで「皮膚の新陳代謝」を促進し、毛細血管の循環をよくする働きが
あります。ビタミンBが不足すると「小じわ」「肌荒れ」「日光過敏症」「赤鼻」「にきび」などの皮膚
障害を起こします。
・ビタミンC : 生体内でのカルシウムの吸収沈着に必要で、副腎皮質ホルモン、細胞間質の「コラーゲン形成」等に関与しています。不足すると皮膚の抵抗力、張りが減少します。
その他、メラニン色素形成を抑制する働きがあります。
・ビタミンD : 皮膚表面で、紫外線により皮脂性分から生成されます。
カルシウムの吸収に必要で、不足すると骨の形成が弱くなり皮膚はただれやすくなります。
・ビタミンE : 欠乏すると生殖腺の萎縮を起こすとされています。
また、「下垂体」「性腺」「副腎皮質」の機能に対しても影響があります。
毛細血管を拡張することで血液循環を良くします。
特に疲れてないのに・・顔を見て、疲れてる??
なんて言われたことありませんか?
『五臓六腑の不調は顔をみればわかる!!』
経絡と美容の関係を紹介します。
・胆経・肝経・・・肝機能が低下すると目尻にシワ・クマができやすく、顔の光沢がなくなり
皮膚も潤いがなくなります。また、神経質になりイライラして頭痛や肩こりがひどくなります。
→サツマイモなどの糖質の食べ物がお勧めです。また、ゴマや当帰のように造血作用がある食品やホウレン草やひじき、肉類やレバーなど鉄分の多い食品も良いです。
・胃経・脾経・・・脾機能が低下すると消化器系が弱くなります。
顔色は血色が無く、くすんだ黄色になります。
口や鼻周りのトラブルがおきます。
→消化の良い温野菜野や煮野菜を中心とした食事がお勧めです。体が温まる根菜類、特にイモ類が良いです。
生の食材やアイスクリームなど、体を冷やす食事は控えるようにしてください。
・膀胱経・腎経・・・腎臓機能が低下すると顔色は黒くフェイスラインのたるみや、むくみが気になります。
髪が少なくなったり、若白髪で年齢より老けて見えたりします。
下腹部にカイロなどを張って冷やさないようにしましょう。
腎が弱ると、体力を補うために、甘いもの、炭水化物を摂りすぎるようになり太ります。
すると、余計に体力が落ちて甘いものを欲しがる悪循環になりますので
→無理や不摂生は避けて糖質と塩分を控えめにしてください。
・肺経・大腸経・・・肺機能が低下すると顔色は白く皮膚は乾燥しやすく肌が荒れます。
痩せていて胃腸が弱く怒りっぽくなります。
→食事を摂り過ぎず粗食としたほうがよいでしょう。身体が冷えやすいので果物は控えめにして、生野菜よりも煮野菜を摂りましょう。
また、適量のニンニクやショウガ、シソなどを用いて体を温めるようにしましょう。
・心経・小腸経・・・自律神経失調症や疲労、体力低下やストレスなどが長引き、全身的に失調して精神的にも
不安定になった場合に額のニキビやたるみ・しわが起きやすくなります。
顔色は赤い、もしくは白いとされています。
・心包経・三焦経・・・水分代謝が悪く、全身的に冷えたりすると機能低下が起き顔のたるみ、むくみに繋がります。
顔色は赤い、もしくは白いとされています。
どうですか??
私たちの身体には一日のリズムを決める体内時計が組み込まれています。
多くのホルモンは外部の刺激とは無関係に周期的に調整されています。
これを東洋医学の考え方に当てはめると。
経絡 活動時間 作用
肺経 | AM 3時~AM 5時 | |
大腸経 | AM 5時~AM 7時 | メラトニンを腸を動かすセロトニンへ変える。 |
胃経 | AM 7時~AM 9時 | 空腹ホルモンを分泌。 |
脾経 | AM 9時~AM11時 | |
心経 | AM11時~PM 1時 | |
小腸経 | PM 1時~PM 3時 | アルドステロンが最大に。水分の再吸収。 |
膀胱経 | PM 3時~PM 5時 | |
腎経 | PM 5時~PM 7時 | セロトニンからメラトニンへ。眠りの準備。 |
心包経 | PM 7時~PM 9時 | |
三焦経 | PM 9時~PM11時 | 成長ホルモンの分泌。 |
胆経 | PM11時~AM 1時 | メラトニンの量が最大に。深い眠り。 |
肝経 | AM 1時~AM 3時 |
となります。
修行僧のサイクルをみてみますと
AM 4時起床 AM 5時読経 AM 6時朝食から始まりPM 9時には就寝。
最適なサイクルですね(^^)/
外からのケアも大事ですが中からのケアはもっと大事になります。
先ずは機能を上げるために体を冷やさないようにすること!!
顔に鍼・灸
心配ありません(^o^)