「冷え症」と「冷え性」
みなさんこんにちは。旭接骨院 竹内です。
「ひえしょう」は、変換すると『冷え性』と『冷え症』という漢字があります。
*「性」とは・・生まれつき、体質、性質
*「症」とは・・病気の性質や状態、症状が現れる病気の1つ、現在の状態 という意味があるといわれています。
以前は『冷え性』として、その人の持っている体質という事で、
冷えることは 「体質だからしょうがない」とか「付き合っていくしかない!!」と言われていましたが
近年では『冷え症』と表現し、病気の1つとして据えられています。
そのため、一人一人に合った正しい施術を行なえば症状が改善されていくといわれています。
『冷え症』に悩まれて当院に来院される方の約7割近くの方が女性です。
しかし最近では、年齢や男女を問わず増え続けています。また『冷え』の症状は子供にまで広がっています。
冷え症が女性に多い理由
①女性は男性よりも筋肉量が少なく脂肪が多い
人間の体温の60%が筋肉を使うことにより熱が産生されます。
筋肉量が少ない女性は当然熱を作り出す力も弱くなります。
また、脂肪は「熱しにくく、冷めやすい」という性質で、いったん冷えるとなかなか温まらないという厄介なものです。
②女性ホルモンの影響
女性ホルモンのひとつである卵胞ホルモンは熱を作りにくい性質があり、
生理が始まり排卵期まで(卵胞ホルモンの分泌が盛んな間)は、低温期を過ごすことになり冷えを感じます。
さらに、生理の時には血液を失うのでその分女性は貧血になりやすく、貧血になると身体に十分な栄養や酸素が運ばれにくく「冷え」につながります。
男性の冷え症とは?
冷え症になる原因とは?
①昔と今との生活環境の違い なにかと便利になった交通手段(電車・バス・タクシー・自家用車)によって歩く(運動量)ことが減ってしまったこと。
②食生活の変化 和食中心から洋食へ変化した事や、冬でも夏の野菜が食べられる事。(夏の野菜は身体を冷やす特性があります)
③ストレス社会 ストレスによって自律神経のバランスが乱れて、交感神経が緊張し血液循環が悪くなる為に冷えを感じてしまう。 また、忙しい毎日で冬でもシャワーのみで過ごしてしまうこと。
このように、生活習慣・生活環境・運動不足・食生活の変化・身体を冷やす事が多くなった色々な身体の要因に、直接的誘因が加わって発症するようです。
『冷え性』にもさまざまなタイプがあります。
*皮膚温度上昇タイプ*(このタイプは血管が拡張している状態です。) 手足はもちろん、全身寒い。高熱を出した時の悪寒のような冷え。 冷え症状の全体の30%~40%を占めていて年々増加傾向にあります。 自律神経の乱れによる現象だと思われます。
*皮膚温度低下タイプ*(このタイプは血管が収縮している状態です。) 主に手先・足先に強い冷えを感じます。少しの寒冷刺激で末梢の血管が過度に収縮し血液が先端まで運ばれず、結果冷えを感じます。 その他、関節が硬く、足の機能低下、筋力の低下、代謝の低下などいわゆる運動不足によって熱が産生されず冷えるという現象です。
*内臓機能低下タイプ* 腰から下、(下半身)に冷えを感じます。女性に起こりやすい症状です。
*循環不良タイプ* 一年中身体全体に冷えを感じ、足先・手先に強い冷えを感じます。 この症状は貧血や代謝が落ちている状態です。さらに低血圧・気力・体力・元気の無さを感じます。
*セルライトタイプ* 手・足がむくみやすい。又はむくむ。 セルライトは一度発生すると取れにくい脂肪細胞です。 脂肪は熱しやすく冷めやすいですので、セルライトがある個所は冷えがおこります。
*かくれ冷え症* 冷えは感じませんが、手・足がほてるという症状。
このように冷えには様々なタイプがあります。
冷え症を放置すると??
『冷え症』は万病のもと!!とよく言われますよね??
冷えの6大徴候(体温が1度低下した場合)
①基礎代謝の低下・・約12%の基礎代謝の低下によって太りやすくなる。
②免疫力の低下・・・30%の免疫力の低下により病気になりやすい。
③細胞の働きの低下・肌の生まれ変わりが遅くなり老けやすい。
④自律神経の乱れ・・痛み・コリ・寒さなど強く感じる。
⑤内臓機能の低下・・胃腸・肝臓・腎臓など臓器機能の低下。
⑥うつ傾向になる
日々の生活習慣から、長い歳月をかけて身体に現れた冷えは一朝一夕で改善できるものではありません。
冷えやすい時代にいることを自覚し、着るものや食べるもの、毎日の習慣において、温める事に意識を向けていくことが大切です。
身体が温まると、血行が良くなり代謝もスムーズに!!巡りの良くなった身体は不調を寄せ付けません! 身体を温める生活習慣にしていきましょう。